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第135号(2026年6月)株式市場研究会特集号

サプライチェーン格付けとその妥当性

辰巳憲一(学習院大学名誉教授)

〔要 旨〕

 サプライチェーンに対する関心が,内外の様々な要因のため,今ほど高まっている時期はないだろう。それゆえ,環境の変化に合わせたサプライチェーン(以降時にSCと略)の最適化とは何か,構築すべき無駄のない効率的なサプライチェーンとは何なのか,などの一端がわかる理論・考え方を本稿で紹介したい。そして,それらを格付けすることが可能なのか,データ処理や通信などに係るサプライチェーンを構成する基本ツールを解説して明らかにしたい。
 具体的には,SCの現状と課題の解説,サプライチェーンを分析するにはどのような理論があるのか,それらの理論が提示する結論はどうなのか,それらに対策があるとすれば何なのか,を分析する。さらに,SCで活用される情報や通信の技術,さらにサプライチェーンの優劣がどれ位明瞭か,などを分析する。海外からもたらされた鞭の効果と制約の理論の2つが基本となり,クラウドとAPIそしてそれらの発展進化系がSCを構成する基盤技術となる。
 そして,本稿はこのようなSCを格付けできるのか,格付けするべきかを論じる。そのために,SCに優劣を付けることが出来るかを,既述の様々な技術の進化に段階を付けることができるか等によって,議論する。
 これらの展開に基き,SCの効率性も,そのセキュリティも,ランクを付けることができる,が本稿の主要な結論となる。なお,サイバー攻撃にSCはどう対応するべきかの体系的な議論ついては別稿辰巳[2026]があるので,それを参照して欲しい。

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