第136号(2026年9月)
外国人投資家の社会規範が日本の株式市場に与える影響
永田成吾(当研究所研究員)
- 〔要 旨〕
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本稿は,外国人投資家のアルコール・ギャンブル・タバコに関係する企業の株式(罪ある株)への投資を敬遠する社会規範が,日本の株式市場に与える影響を検証している。実証分析の結果,日本の株式市場において,罪ある株ほど外国人投資家持株比率が低いことが示された。このことは,社会規範に従う外国人投資家は,日本の株式市場において罪ある株を敬遠していることを示唆している。また,罪ある株のリターンを分析した結果,他の企業と比べて有意な差はないものの,社会規範に従う外国人投資家の投資対象となりにくいため,他の企業と比べて外国人投資家の市場全体の売買フローの影響を受けにくいことが示唆された。