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第32号(2001年7月) 変革期の資産運用業

金融資産証券化における諸制度の役割:日米比較

原田喜美枝(大東文化大学講師・当所客員研究員)

〔要 旨〕

 日米両国における証券化の発展を制度的に概観し,どのような制度的基盤が証券化の発展につながったか,逆に証券化の発展を妨げたか分析する。米国の証券化に関する制度を日本の証券化の制度と比較し,制度の違いがもたらした市場への影響について考察する。
 日本の証券化市場に関しては,市場が急拡大しているにも関わらず,経済学の視点から分析したものは非常に少ないため,本論文では経済分析に必要な制度に関する情報について記述,分析し,続く拙稿(「金融資産証券化に関する経済分析のサーベイ」『証券経済研究34号』掲載予定)において米国証券化市場の理論・実証分析文献のサーベイをおこなう。

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