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第32号(2001年7月) 変革期の資産運用業

公社債投信の制度改革とMMF
―MMFに関するノート―

内田ふじ子(東京研究所主任研究員)

〔要 旨〕

 わが国のMMFは,1971年に開発されたアメリカのMMFを手本にして,1992年に導入された。比較的新しい商品であるが,現在では全投信残高の約三分の一を占め,株式投信全体に匹敵する規模となっている。MMFはアメリカでも依然として大きなシェアをもつ人気商品であるが,同じくMMFと呼ばれる商品であってもわが国のそれとは運用方法などに彼我の差があり,むしろ97年に証券総合口座用に開発されたMRFに近い。2000年8月に日銀のゼロ金利政策解除で設定来初の金利上昇局面に遭遇し,MMFは年末までに残高が半減した。また,きわめて特殊な要因によるとはいえ,元本を割るものが初めて現れた。今後その商品性から,ペイオフの凍結解除や日本版401kの導入で需要が高まることが予想される一方で,近年の公社債投信の制度改革で運用各社は他の公社債投信との差別化を図ろうとしており,MMFというだけで安全性の高い商品とは言えなくなっている。

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