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第93号(2016年3月)

マネタリーモデルによる為替レート決定理論の試み
—「ソロスチャート」再考—

安達誠司(丸三証券(株)経済調査部長)

〔要 旨〕

 長らく,実務上,「常識」とされた「金利差が為替レート変動を決める」というアプロートは,リーマンショック後の先進国によるゼロ金利・量的緩和政策の採用によって有効性を失っている。一方,従来は,アドホックなアプローチとして有効性が疑問視されてきた「ソロスチャート」は,「マネタリーアプローチ」を応用すると,理論的な定式化が可能であり,かつ,定量的にもVECモデルで有意な結果が得られると考えられる。また,為替レートとマネタリーベースの比率との間に時変的な相関を考慮すると,金融政策スタンスの変化が為替レートに大きな変動を与えうることを示唆する結果が得られた。

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