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第132号(2025年12月)資本市場・企業統治研究会特集号

ROICとWACCを用いた事業ポートフォリオ評価(バリューマップの活用法)

野瀬義明(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)

〔要 旨〕

 本稿は,ROIC(投下資本利益率)とWACC(加重平均資本コスト)を用いて企業の事業別資本効率を分析し,視覚的に評価する手法であるバリューマップ分析の有用性を検討したものである。まず,ROICとWACCの基礎を整理したうえで,架空企業A社を例に事業別ROICおよびWACCを推定する方法を紹介する。次に,両者を用いて事業価値を算定し,資本配分の妥当性を可視化するバリューマップを作成した。さらに,日立製作所の2009年3月期および2025年3月期の財務データを用いた事例分析を通じ,同社が選択と集中によって企業価値を大幅に向上させた過程を示した。バリューマップ分析は,企業の価値創造構造を直感的に理解し,資本配分や経営戦略の最適化を支援する実践的ツールである。

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