第132号(2025年12月)資本市場・企業統治研究会特集号
COVID-19危機下における日本企業のESGパフォーマンスと株式リターン
永田成吾(当研究所研究員)
月岡靖智(関西学院大学商学部教授)
- 〔要 旨〕
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本稿は,COVID-19による経済的危機下において,日本企業のESGパフォーマンスが株式リターンに与えた影響を,MSCIの提供するESGスコアを用いて分析し,以下のことを発見している。⑴2020年1月から2020年3月において,社会スコアの高い企業ほど,COVID-19危機以前と比べて低い株式リターンを示している。⑵2020年4月から2021年12月において,ガバナンススコアの高い企業ほど,COVID-19危機以前と比べて高い株式リターンを示している。
以上の結果は,社会パフォーマンスの低い企業に比べて,社会パフォーマンスの高い企業は,COVID-19危機発生直後の時期において企業価値の下落が大きかったこと,また,ガバナンスパフォーマンスの低い企業に比べて,ガバナンスパフォーマンスの高い企業の企業価値が,COVID-19による企業価値の下落を経験した後に大きく回復していることを示している。
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