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証券経済研究 第89号(2015年3月)

超長期国債の借換発行増加と国債整理基金特別会計・日本銀行

代田純(駒澤大学教授・当研究所客員研究員)

〔要 旨〕
 国債発行のなかで,借換国債の発行が大きくなっている。また同時に,超長期国債の発行が増加している。長期かつ低金利という,国債管理政策における財政サイドのニーズが実現されている。借換国債は,一般会計ではなく,国債整理基金特別会計によって発行されている。国債整理基金特別会計をめぐる資金の流れは複雑であるが,同会計を含むと,国債費は92.6兆円という巨額に達している。
 超長期国債の主要な投資家は生保である。生保の国債投資は責任準備金対応債券が中心で,長期保有が基本である。このため,最近の利回り低下から,生保も国債投資を抑制し,外債投資にシフトしている。結局,超長期国債を買い支えているのは,日本銀行である。日本銀行は保有国債を量的に増加させているだけではなく,発行年限の長期化で質的にも財政のニーズに対応している。

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