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証券経済研究 第59号(2007年9月)

米金融資本市場の国際競争力強化に向けた規制緩和提言書

漆畑春彦(みずほ証券(株) 経営調査室上級研究員)

〔要 旨〕
 米国では,2006年秋より,いかに「米資本市場の国際競争力の低下を食い止め,国際金融市場におけるリーダーシップを維持するか」について,様々な議論が続いている。2006年11月末,ヘンリー・ポールソン財務長官が主宰するロビー団体「資本市場規制検討委員会」が,中間報告書として米市場の競争力強化に向けた施策を発表して以降,ニューヨーク市,商工会議所などが,相次ぎ同様の提言を行っている。
 いずれも,米国にとっての金融業,資本市場の重要性を強調し,資本市場の再生は金融界のみならず,米国経済全体の問題ととらえている。提言は,サーベンス・オクスレー法(SOX法)内部統制ルールをはじめ厳格な法規制や当局の規制プロセスの是正,金融制度改革,企業開示制度,移民政策,退職貯蓄制度の見直しなど多岐にわたっている。本稿では,一連の規制緩和報告書が指摘する米国市場の問題点や課題,解決に向けた提言を概観し,わが国市場の競争力向上について示唆される点をまとめてみたい。

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