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出版物・研究成果等

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証券経済研究 第49号(2005年3月)

「量的緩和」後の金融政策

斉藤美彦(獨協大学教授・当研究所客員研究員)
陳迅(獨協大学大学院博士後期課程)

〔要 旨〕
 米国連邦政府の財政赤字はクリントン政権の下で単年度ベースの黒字に転換したものの,その後再び赤字に転じている。また連邦政府負債も増加の一途をたどっている。膨大な貿易赤字も存在し,再び「双子の赤字」現象が台頭してきている。このような状況の中で,誰が財政赤字をファイナンスしているのかという問題は重要性を増している。
 本稿では,(1)国債も含む対米投資およびアメリカによる対外投資の現状を概観し,(2)さらに国債の保有・投資動向を検証する。注目すべき事例は,連邦政府勘定の増加,海外部門の拡大とそれと表裏をなす国内諸部門による保有比率の低下である。これらは1980年代とは大きく異なったものであり,「不安定化」の要因は拡大しているものと考えられる。

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