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出版物・研究成果等

証券経済研究 第39号(2002年9月)

1990年代の株価指数派生商品市場―市場運営製作のグローバルな波及効果とその評価―

志馬祥紀((株)大阪証券取引所経営企画本部戦略グループサブリーダー)

〔要 旨〕
 わが国の株価指数を対象とする派生商品は世界中で取引され,証券市場においてグローバル化の程度が極めて高い分野である。にもかかわらずその派生商品取引の市場運営政策について,政策当局をはじめとして,投資家間においては誤解や理解不足が顕著であり,市場の実態と一般の認識の間に大きなギャップが存在すると考えられる。こうした認識に基づき本稿では,派生商品市場をテーマとして取り上げ,その実態を分析すると共に,今後の市場運営に資するように分析結果に基づき政策提言を行う。
 具体的には,株価指数を現資産とする派生商品市場の実態とその運営政策について論じる。日経225株価指数を原資産とする指数先物取引は,我が国を代表する株式派生商品であり,シンガポール及び米国シカゴ市場でも取引されているグローバルな商品でもある。本稿では,同先物市場の開設が現物株式市場に与えた影響について分析する。そして90年代の先物市場における市場運営政策が,現物市場及びグローバルな先物市場に与えた影響を実証分析することで,同市場運営政策の評価を行い,市場運営政策のあり方について提言する。

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