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出版物・研究成果等

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証券経済研究 第102号(2018年6月)

新規株式公開における地域銀行の役割

船岡健太(九州産業大学商学部准教授・当研究所客員研究員)
森祐司(下関市立大学経済学部教授)

〔要 旨〕
 本稿では,証券取引所と地域銀行の連携が本格的に始動することに先立ち,これまでの20年間のデータを用いて,地域銀行をメインバンクとする新規公開企業は,どのような特徴を有し,また新規株式公開を実施する市場について,ジャスダック,マザーズ,および地方証券取引所など,どの市場を選択していたのかに関する分析を実施した。本研究における主要な発見事項は,以下のとおりである。地域銀行をメインバンクとする新規公開企業は,①都市銀行をメインバンクとする新規公開企業に比して,資金需要が小規模な成熟企業という特徴を有する。②新規公開市場の選択に関しては,ジャスダック市場を選択していることが多く,地方証券取引所への新規上場についても貢献していることが示唆される。資金需要が旺盛な若いグロース企業が数多く上場するマザーズ市場における新規公開企業の輩出に関しては貢献していない。③当該新規公開企業の株式を多く保有している場合,主幹事証券会社として大手3社が選択されていることが多い。

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