トップ  >>  出版物・研究成果等 >> 証券経済研究 2020年度 >> 第111号(2020年9月)

出版物・研究成果等

当研究所の出版物の購入を希望される方は、「刊行物購入について」をご覧下さい。

証券経済研究 第111号(2020年9月)

日本の株式市場の流動性—2000年以降のデータに基づく分析—

楊晨(西安外国語大学日本文化経済学院講師)
堀敬一(関西学院大学経済学部教授)

〔要 旨〕
 本稿は2000年以降の日本の株式市場のデータを用いて,様々な流動性に関する指標の特徴を考察している。はじめに株式市場における流動性の概念を説明する。流動性の代表的な指標である,取引量,回転率,スプレッド,Amihudの非流動性指標,Pastor・Stambaughの指標,ゼロリターン日の割合,Liuの指標を紹介し,それぞれの指標が持つ経済学的な含意や背景となる制度的要因を明らかにする。次に東京証券取引所のうち,1部,2部,マザーズのデータを用いて,各市場の流動性の指標を計算した。その計算結果から得られた主な結果は以下の通りである。第1に,2部とマザーズに比べ,東証1部は回転率を除くすべての指標から判断すると流動性が最も高い。第2に,流動性の指標間の相関関係を分析したところ,相関係数の符号はほぼ予想された結果が得られたものの全体的に相関関係が高くない。また各指標間の相関係数も時間を通じて安定的ではない。第3に,東証1部で収益率が正の日と負の日とで区別して流動性を計算すると,正の日の方が負の日に比べて流動性が高い。第4に東証1部ではAmihudの指標に規模バイアスが存在する可能性がある。

全文PDFダウンロード

Get ADOBE READER
PDFの閲覧にはAdobe Readerが必要です。

お探しの出版物が見つからない場合は「出版物検索」ページでキーワードを入力してお探しください。